酵素を摂取するとき、組み合わせも消化力に影響します。実は膵臓からの酵素の無駄遣いにつながってしまう可能性もあるのです。

酵素の無駄使いになってしまう食べ方

デンプン質(パンやごはんなど)の消化は、唾液に含まれるプチアリンという酵素によって始まり、胃に下りながらも消化活動が続きます。よく噛めば噛むほど表面積が増え、この酵素が良く働いてくれます。
酵素の消費
注意しなければならないのは、他のものとの組み合わせで食べるとき。例えばタンパク質を一緒に食べるとき。プチアリンもアミラーゼ(糖質分解酵素)もアルカリの環境でしか働けない酵素。胃酸があると働くことができません。

デンプン質だけを先に食べていれば問題はないのですが、タンパク質を食べると消化酵素活性のため胃酸が出てくるので、タンパク質が胃での消化を終えるまで、デンプン質は消化を続けられないまま足止めされることに。

消化が不十分のまま腸に移動し、消化の続きは膵臓からの余分なアミラーゼに頼るしかありません。ハムやチーズを挟んだサンドイッチや肉などをのせた丼ぶりものがこれにあたりますが、こうした食べ方は消化酵素の無駄遣いにつながるというわけなのです。

トマトや柑橘類のようにすっぱい、酸を含む食物とデンプン質を一緒にとるとプチアリンが抑制されデンプンの消化が妨げられるという例をいいます。オレンジジュースでパンを流し込むような食べ方はご法度ということです。

柑橘系のジュースを飲む場合、10分経ってからパンを食べるのならまだセーフです。

口の中で酵素の分泌が抑制されてる!?

デンプンと砂糖を組み合わせて食べた場合、問題は口の中で始まります。
デンプン質の消化は唾液に含まれるプチアリンによって始まりますが、砂糖(甘み)の存在が、舌の味覚を感ずる神経のシグナルを混乱させ、酵素の分泌を抑制してしまいます。

このため、噛むということでの機械的な消化は行われても、酵素による科学的消化はなく、
デンプン質食品は腸でのアミラーゼ分泌に頼ることに。

組み合わせや順番によって消化や発酵に影響あり

一方、糖はデンプン質の存在により消化のスピードダウンを余儀なくされます。胃に長くとどまることになればなるほど、発酵という問題がでてきます。糖はアルコールと二酸化炭素に分解。アルコールはビタミンB群を消耗しますし、二酸化炭素はガスや膨張の発生につながります。

消化にいい食べ方
発酵はタンパク質と糖の組み合わせでも起こります。糖だけであれば、サッと胃を通過するのですが、タンパク質と一緒だと自分のスケジュール通り通貨できず、抱き合わせのタンパク質の消化が進むまで足止め。この間、糖は温かな湿気のある環境で発酵。通常、胃酸は発酵を抑えるように働くのですが、糖は胃液の分泌を抑制する働きもあり、タンパク質の消化を邪魔します。

糖とタンパク質を同時に食べる組み合わせは酵素の分泌を阻害してしまうというわけなのです。