酵素ダイエットは、食事から摂れる外部酵素の力を借りて痩せるというもので、効果があるととても評判がいいです。

酵素には、消化・吸収を助ける働きがあり、酵素を摂ると便秘が解消されます。便秘が解消されると新陳代謝がよくなり、脂肪燃焼しやすくなります。脂肪燃焼がされやすくなると、運動をしたときの消費カロリーが上がって、痩せられるという仕組みになっているそうです。
体内で作られる酵素

もともとわたしたちの体内にある酵素、食事から摂る酵素

しかし、この酵素の働きは、食事から摂る酵素だけでは成り立ちません。実は、消化を行う酵素は消化酵素と言って、もともとわたしたちの体内にある酵素なのです。食事から摂る酵素は、その消化酵素を助ける働きをするだけで、単独では力を発揮できません。食事から摂る酵素と、体内の消化酵素が手を取り合って、わたしたちの体内では消化・吸収が行われているというわけなんです。

しかし、近年の研究で、腸内細菌が作り出す酵素がさらに消化・吸収を助けているということがわかったのです。わたしたちの腸内には、おびただしい数と種類の細菌が住んでいます。食べ物の消化には、栄養素に合わせて様々な種類の酵素が必要となってくるのですが、食事からとる外部酵素と体内で作られる消化酵素だけでは消化しきれない栄養素も中にはあるのです。それを助けてくれているのが腸内酵素です。

体内にもとからある消化酵素や、腸内細菌が作ってくれる腸内酵素があってこそ

例えば、野菜に多く含まれている多糖類は、消化酵素だけではうまく分解することができません。しかし、腸内細菌が働くことによって、この多糖類もうまく消化できているのです。わたしたちは、食事から摂る酵素だけに注目してしまいがちですが、体内にもとからある消化酵素や、腸内細菌が作ってくれる腸内酵素があってこそだということを忘れてはいけません。酵素の力を借りたいからと言って、むやみやたらと酵素ドリンクや酵素サプリメントだけを飲んでも、効果は発揮されません。

普段から腸内環境を整えて、腸内酵素や消化酵素がうまく働ける環境を作っておくべきでしょう。腸内環境を整えるためには、バランスの良い食事を摂ることが重要です。日本人には日本人特有の腸内細菌があるため、日本食を食べると腸内細菌も増えるということがわかっています。納豆などの発酵食品も、腸内酵素のごはんになるので食べるといいでしょう。

日本食を食べると腸内細菌も増える

酵素を摂ろうと野菜や果物だけ食べるのではなく、腸内環境に配慮した食事をすることによって、酵素の力が発揮しやすい環境を作るのが、酵素ダイエットのカギと言えるのではないでしょうか